弱さ。(自惚れ)

ずっと目を閉じていたんだ。

ずっと手を握ってたんだ。

ずっとしゃがみ込んでいたんだ。

君の顔を見ないように。

君が離れて行かないように。

君がここから動けないように。

君はとっても優しいからさ。

僕のこんな考え君には筒抜けだってわかっても、

僕は認めないそんなこと。

だって、今君は僕のそばにいるんだよ。

ああ。

行かないで。

僕をひとりにする気?

…なんて、自分勝手だってわかってるよ。

君は優しいからさ。

今まで僕に寄り添っていてくれたけど、

やっぱり、永遠なんてないってことだね。

ついに、僕から離ていってしまうんだ。

ずっと僕が握っていた手を外そうとしている。

ずっとしゃがみ込んでいた僕を立ち上がらせようとしている。

…やっぱり君は優しい。

でも、

ああ。

失敗したな。

耳を塞ぐのを忘れていたよ。

君が話しかけてくる。

君の声が聞こえてくるよ。

ああ。

僕にとってそれは悪魔の笑い声に聞こえる。

僕の大好きな君の声なのにね。

大好きな人が出来たんだ。

って。

ああ。

閉じた目から涙が。

耳を塞いでしまいたい。

でも、そうしたら、僕の手は君の手から離れてしまう。

そうしたら、君はきっと行ってしまうだろうな。

…それだけは、ほんとにいやだな。

でもね、僕に話しかける、

君の声を聞いてしまった僕は、

きっと、

きっと、

君の幸せを願うしかないだろう。

…君が、大好きだから。

君は優しいからさ。

きっと、この手を振り払えないんだ。

ああ。

さみしいな。

でも、もう涙はでないよ。

ちゃんと、目を開けて君を見るんだ。

ほら、勇気をだして。

まだ、手は握ったままだ。

ほら、自分の足で立って。

…正面から向き合えたのなら、

最後の告白。

「君が、大好きです。」

…でも、さようなら。

握っていた手をゆっくりとひらく。

君はゆっくりと微笑む。

ああ。

僕の大好きな顔だ。

君の背中を見ながら、

僕は思う。

さみしいな。

でも、

幸せになってほしいと。

…そして、こんな僕といてくれてありがとう。

最後に大好きな顔を見せてくれてありがとう。

さて、これから僕はどうするかな。

僕は幸せになっていいのだろうか。。

でも、きっともう君がいた世界にはいれないな。

…少し、歩こうか。

楽に息が吸える場所を探して。

孤独に耐えて一人歩き続けよう。

きっとね。

今は歩くことに意味があるはずだから。

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